3月ツアー(3/23~3/24)

三陸つばきは、気仙沼に自生しているつばきの種を持ち帰り苗木にし、夏に気仙沼の土地に植樹をするという活動を年スパンで行っています。

ではなぜ夏ではない3月に気仙沼に行くのでしょう。この記事を書いている私も、正直に言って何をしに3月ツアーに行ったのかをまだうまく言語化することができていません。思った以上にいろいろな経験ができて楽しかったですけど。

事前説明は全くなく池袋駅に集められた私は、ほとんど初対面の方々と共に、バスに乗り込むのでありました。

初日 3月23日土曜日

池袋⇔気仙沼を結ぶ高速バス、気仙ライナーで前日の夜に出発した我々は、空気の冷たい気仙沼市役所前バス停に降り立ちました。最初の目的地、つばきハウスへ向かいます。バス停から徒歩で気仙沼駅へ移動します。気仙沼駅からつばきハウス方面へは、BRTというバスが走っていました。

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かたくなにバスではなくBRTと言い張るのはJR東日本の矜持か

つばきハウスについた我々は、ハウスの目の前の道路に砂利をひくお手伝いをすることになりました。これからの活動をスムーズに行うために、まずはつばきハウスの整備からです!

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肉体労働

近くの道の駅にて、マグロ100%のネギトロ丼は絶品
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砂利を引き終わった後には、つばきハウス周辺を案内していただくことになりました。

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歩いてすぐにあるもう使わなくなった鉄道

津波の被害を受け、鉄道を引き直すよりBRTを導入するという選択肢がとられ、すっかりさびれています。津波の影響でひん曲がったガードレール 今も現役
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白鳥さんも合流して今日の晩御飯をいただきます。

刮目せよ わかめしゃぶしゃぶ 鍋に入れると一瞬で鮮やかな緑に ポン酢で食べる
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地元の人が入れ代わり立ち代わりきて、飲める人はおいしい宮城のお酒も飲みました。

2日目 3月24日日曜日

朝からめかぶを食べました 収穫したてを熱い食塩水にしゃぶしゃぶしてそのままかぶりつきます
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めかぶとわかめは同じ植物です 知ってましたか?

NHKスペシャルでも取り上げられた防潮堤を見学することに

とにかく大きい防潮堤ができていました。地元の方にお話を聞き防潮堤を下から見学しました。計画書ができた段階でもう話が終わっていた、形だけの説明会だった、こんなに大きな防潮堤なのだが、また東日本大震災と同レベルのL2の津波が来た場合は防ぐことができない、この防潮堤で防げる土地には、震災後の法改正で建物を建てることができないから、何を守るための防潮堤なのかわからない、防潮堤の総工費は360億円である、もともともっと安価で施工できるはずだったのだが東京オリンピック開催決定でコンクリートの値段が上がり、工費が100億円値上がりしたそう、工費は宮城県ではなく国から出るので、工費は国民全体の税金だ、などという、厳しい意見を聞くことができました。

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宮城県でも特に被害の大きかった地区に行きました。この地区にあった、気仙沼向洋高校は被害が大きかったのですが、幸いにも死者が一人もいなかったことから、震災の被害を伝える建物「震災遺構」の施設となっていました。この施設は2019年の3月10日にオープンしたばかりで、周りに建物がほとんど建っていない中、ひときわ目立っておりました。

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建物がぶつかってきてえぐれた校舎の壁
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この震災遺構では高校の校舎が受けた地震、津波の被害を直接見ることができました。

震災遺構の写真
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リアス海岸沿いに北上しました
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波が本当に穏やかな入江

気仙沼港からフェリーで10分ほど、気仙沼大島にも行きました
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気仙沼大島は津波で島を津波が縦断し、津波のがれきでフェリーも使えず、最も被害の大きかったところの一つです。米軍のトモダチ作戦の舞台でもあります。

お土産を買って帰宅しました。イオンの店舗にも津波避難の案内がありました
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いたるところに気仙沼市のキャラクター ホヤぼーやがいました
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気仙沼大島のマスコットキャラクターも
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とにかく寒かった気仙沼市、8年前のあの日も同じぐらい寒かったそうで、ツアー当日の夕方には雪も降り出しました。8年経った今でも、完全に舗装されてない道路や土地がいたるところにあり、今まで見たことのない防潮堤やいたるところに散在している重機を目の当たりにして、震災復興は終わりの見えない作業であるという印象を持ちました。

三陸つばきでは、自生している椿を植樹して森を作る活動をしています。森にはいくつかの役割や利点があります。また起こるに違いない地震、椿の森は、それによって発生した津波の勢いを少しでも和らげることができます。森で取れた椿を使った製品の地元ブランド化も期待できます。そして、コンクリートでベタベタに固めただけの防潮堤と違って、森は景観の保全に役立ちますし、水を蓄えておく力も期待できますし、魚付き林として漁業分野にも貢献することができるでしょう。そういうことも地元の方やコーディネーターの先生方との話の中でありました。

一泊丸二日の短い間ではありましたが、百聞は一見に如かず、実際に見て感じたことは想像以上に大きいように思います。これをただの旅行ではなく、これからもみんなが何らかの形でコミットし続けることを自戒を込めて意識して、来年度も頑張っていきましょう。読んでいただきありがとうございました。(執筆:早稲田大学社会科学部1年 有次)

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